装具ボツリヌス併用運動療法の実際

9月15日、大阪市中央区西心斎橋にあるハートンホテル心斎橋別館で行われた第2回市中在住脳卒中者への装具ボツリヌス併用運動療法研究会(CORABOSS#2)のシンポジウムに演者として参加いたしましたのでご報告いたします。

テーマは表題の通り、ボツリヌス併用運動療法で私が担当した部分の概要は下記の通りです。

参加者により活発に議論がかわされ、非常に有意義な研究会でした。

 

従来、痙性は装具療法において大きな阻害要因となっていた。平成 23 年 10 月からボツリヌス療法の保険診療開始に伴い、痙性に対する装具療法・運動療法を含め、総合的な治療が行われるようになっている。
それに伴い、装具も痙性に対抗する為だけの非常に重く頑丈な装具を作成する機会も減少している。
また、装具の設計、役割も従来とは違う視点で考慮する必要があり、ボツリヌス療法における装具の役割として
・ 適切な支持性の確保
・関節可動域の確保
・ アライメント・歩容の改善
・日常生活における不都合の解消として軽量化やコンパクト化(市販靴を履く)
が挙げられる。これらは施注後、装具の装着のみで達成されるものではなく、運動療法と併用し戦略的なリハビリテーション計画が必要であると思われる。また、運動学習を行う上で装具のアライメント、膝関節・股関節のコントロールが重要であり、その目的
に沿った装具の設計、デザインが考慮される必要があると思われる。
今回、アライメントの改善、正しい重心移動の再学習、日常生活に則したデザインを目的に回復期リハビリ時から装具作成を担当したボツリヌス療法中男性 2 名の更新装具作成の症例を紹介し、ボツリヌス療法と装具、運動療法との併用の実際をお伝えしたいと思います。

以上